

長野商工会議所が発行する「商工会議所だより」2007年4月号の記事「まるさんかくしかく」にて、弊社代表取締役・藤澤勇と、ナノグラフィカ・高井綾子氏による対談「情報社会、私のスタンス」が掲載されています。対談から一部抜粋しました。
(藤澤) エンサイクロペディア・プロムナードという言葉がありますが、百科事典で、ある項目を調べて、そこから次々にちがう項目に飛んでいくおもしろさ、それがウェブではほとんど無制限です。
それで私は際限なくネットサーフィンをしていまして、仕事や睡眠・食事以外は、ほとんどべったりやっています。
(藤澤) チェックするのはニュース系ですね。匿名の掲示板やブログもよく読みます。SNSのように、個人が特定できる場合だと、話題が軽くて差障りがなくなる。人間は “知りたい動物”だといいます。せっかく時間を割いてみるわけだから、“知りたい”欲を満たしてくれる内容を自分の言葉できっちり主張してほしいと感じます。
(藤澤) 一次情報をなるべく拾いたいので、現場にいる人がリアルタイムで書き込みをする掲示板は有効だと思っています。たしかに取捨選択は難しいけれど、スピードのあるネットから入り、電波、新聞など他のメディアも併読して情報の精度を確認しています。
(藤澤) 勉強しても、読書しても、多くのことは忘れてしまうけれど、それでもその情報は頭のどこかには残っていて、その総量が知識だと思います。読書などで情報量が多ければ、残るものも多いはずです。デザインの世界は、インプットが多くないと、アウトプットが単調になる。あるいはさまざまな角度から切れない。
広告企画制作はどんなクライアントから依頼がくるか予測ができません。いろいろな業種のお得意さまのご要望に対応できるよう、常に刺激を受けて、頭の引き出しをいっぱいにしておくことがまず大切。そこから深く耕すよう、クリエーターには言っています。
(藤澤) ある時期、半径500メートルの世界というか、狭いエリアを虫の目のように見る路上観察がブームになり、それはブログでの情報発信というカタチで多くの人々に定着しました。ですからネットに流れている情報は玉石混淆ですし、半径500メートルの世界は検索にひっかかりにくいことも事実です。だけど、そこには確乎とした存在価値があるものも多いはず。そういうものを権威とか常識に頼らず自分の視線でとらえ、発信することが大切です。
(藤澤) 情報はそんなに必要でないという気もします。これからリタイアする団塊世代には、里山のある日本の原風景へのノスタルジーが強くあって、そこにどんどん回帰していくじゃないかな。それはバーチャルからリアル情報へのシフトです。インターネットは便利だけど、ないなら、ないなりに考えるのが人間じゃないですか。